くすの木通信

2017年1月

2017年1月の記事一覧です。

歩くことの取り組み


くすの木グリーンハイツで取り組んでいる、歩くこと。『歩行訓練』についてご紹介したいと思います。今年の7月に当苑へ入所されたKさん。要介護4の女性の方で入所当時は車いすでの生活でした。ご家族からは「病院ではベッドでの生活であり、何も楽しみがなかったように見えた。こちらでは、ベッドから離れ、何か楽しみを見つけて過ごしてほしい」「自分の考えている事をうまく言葉が出ずに伝えられない」というお話しを伺っておりました。

そこでKさんの歩行訓練を開始することになりました。訓練開始時はご自身で立位を保持することが難しく、歩行する際も思うように足が動かず床につまずいたり転びそうになったりしていました。

しかし一月もすると「こちらですよ」と声かけするとスタッフの後ろから歩行器でついて頂けるほどに歩行動作が上達してきました。この頃からスタッフが「Kさんおはようございます。がんばっていますね」と声を掛けるとKさんがにっこり笑顔を見せてくれるようになりました。

歩行器での歩行も安定されてきた為に杖での歩行訓練を開始しました。7月の時点では立位することも困難であったKさんが自分の足と杖で歩くようになりましたconfident

 

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何かの刺激になればとくすの木の苑庭を杖を使用し散歩を開始しました。外に出るとKさんから「花をつんでいい」「この花は娘にあげるの」「車に乗ってどこか連れていってほしい」「りんごが好きなの」とたくさんの言葉が出るようになりました。

「お花見に行きたい」というKさんの思いを実現する為に都市農業センターへコスモス見学へ出かけることが出来ました。

入所当時、「難しい会話をすることは無理だろう」と考えられていたKさん。

病院や施設のベッドで寝たきりで過ごし見ていた風景とは違う。外を歩くことによって見えた「景色」感じた「風」「匂い」聞こえた「音」が刺激になりKさんが言葉を取り戻して頂けるきっかけになったのかもしれません。

今ではすっかりお元気になり、「車いすの生活を抜け出すことが出来た」Kさん。


Kさんへの歩行訓練や声掛けなどの関わりを通じて職員一同も改めて「歩行の大事さ」を再認識することが出来ました。

今後Kさんだけでなく皆さんの歩行について、これまで以上に支援していけたらと思いました。

 

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当苑の男性スタッフと楽しそうに語らうまで生活の質が向上できたKさんです。